弁護士に無料で法律相談をしたいけど、おすすめの弁護士をどのように探して良いか悩んでいませんか?
あなたの法律相談を解決するために、まずは弁護士に無料で相談したいと思ったとき、どのように弁護士を選ぶかが問題になります。「弁護士 おすすめ」等で検索しても広告ばかり出てきて、役に立たないと感じられるかもしれません。
おすすめの弁護士を選ぶのが難しいのは、ほとんどの方は弁護士に法律相談をするのが初めての経験だからです。ある調査によれば、弁護士に今まで相談したことがない方は約81%というデータもあるようです。弁護士の選び方に悩みや不安を持たれるのは当然のことです。
(外部リンク)間違いだらけの弁護士の選び方
しかし、弁護士の視点からはどのように無料相談を選べば良いかは簡単に分かります。本記事では、多数の法律相談を担当してきた弁護士が、無料で法律相談するときにおすすめの弁護士はどのようなものか、無料相談をどのように選ぶべきかを解説します。
実は、無料の法律相談は5つのステップで簡単に選ぶことができます。この記事を読めば、無料で法律相談するべきおすすめの弁護士や、無料相談の選び方が分かります。是非、最後までご覧ください。
- 2009年 京都大学法学部卒業
- 20011年 京都大学法科大学院修了
- 2011年 司法試験合格
- 2012年 森・濱田松本法律事務所入所
- 2016年 アイシア法律事務所設立
Contents
STEP①: 無料相談の選び方と選ぶ方法を知る
まず、無料相談をどのような視点で選ぶのか(選び方)と、無料相談を選ぶ方法を区別して考えましょう。
無料相談の選び方①:主要分野なら強い弁護士を選ぶ
あなたが抱える問題が弁護士が一般的に取扱う内容であれば、無料相談を行っている弁護士や法律事務所は数多くあります。
したがって、単に無料相談を行っている弁護士だから、おすすめだと言うわけにはいきません。無料相談の選び方としては、特定分野に強い弁護士をどうやって選ぶかがポイントになります。
例えば、以下のような主要分野に関しては、数多くの弁護士が無料の法律相談に対応しています。もちろん全ての弁護士が無料相談を行っているわけではありません。しかし、主要分野であれば無料相談を行っている弁護士を探すことは難しくないでしょう。その中で、あなたの相談分野に強い弁護士の選び方がポイントになります。
- 離婚・不倫問題
- 相続トラブル
- 債務整理・過払い金
- 交通事故(被害者側)
- 企業法務
無料相談の選び方②:特別な案件分野の場合のポイント
他方で、あなたが抱える問題が特別なものであり、取り扱っている弁護士が限られているときはそもそもどこに無料相談をするかが問題となります。
無料相談をしている弁護士でも主要分野をはじめとした特定分野のみに限定して無料相談の対応していることも少なくありません。そうなると、分野を限定せずに無料相談をしているところを選ぶことになります。
いくつか無料相談をして断られたときは、法テラスや市役所等の無料相談を利用するのが最後の砦です。もし、法テラスや市役所等でも断られたときは、そもそも相談内容が弁護士が法律相談として対応できる内容でない可能性があります。
しかし、特別な案件分野の場合は、そもそも無料相談にこだわらない方が良いでしょう。無料相談にこだわると、あなたが抱える法律相談に強くない弁護士に相談するリスクがあるからです。むしろ、あなたが抱える特別な案件分野に注力している弁護士を探し、その中で、当該弁護士や法律事務所が無料相談に対応していればラッキーぐらいの考え方で弁護士を選ぶことをおすすめします。
無料相談を選ぶ方法はどのようなものがあるか?
どのような視点で無料相談を選ぶのかとは異なる観点で、無料相談を選ぶ方法を考える必要があります。無料相談の選び方としては以下の方法があります。
- 紹介
- インターネット検索
- 専門ポータルサイト
- 弁護士ドットコム
- 公的機関の無料相談
それぞれメリットとデメリットがあるので上手く使い分けることが重要です。
STEP②:無料相談を選ぶ方法のメリット・デメリットを知る
無料相談をしている弁護士を紹介して貰う
知人に対して「~で無料相談をしている弁護士をご紹介ください」と頼む方法です。
弁護士に詳しい知人がいれば、あなたの人柄や抱える悩みに相応しい無料相談先を紹介してくれるのがメリットです。とくに、あなたが人柄重視で選びたいと思っているときは、非常に安心できる弁護士の選び方です。
デメリットは、時間がかかることや、紹介者がいるため依頼せざるを得なくなることなどが挙げられます。あなたの相談内容が主要分野に関するものであれば、他にも無料相談を選ぶ方法は沢山あるので、あえて紹介を選択しなくても良いかもしれません。
インターネット検索で無料相談を選ぶ
GoogleやYahoo!で、あなたが抱える問題+無料相談で検索をする方法です。
当該分野に注力している弁護士が行う無料相談を簡単に探せる点がメリットです。とくに特定分野に強い弁護士の選び方としては最もおすすめできる方法だと考えています。
インターネット検索で出てくる無料相談は、基本的に当該分野のページを用意している弁護士や法律事務所です。宣伝広告に力を入れている点を批判する方もいますが、少なくとも多大な労力・費用をかけて、当該分野の無料相談に力を入れているのは間違いありません。
デメリットは、細かい条件までを選択することはできない点です。例えば、あなたの無料相談の選び方に以下のようなこだわりがあれば、弁護士ドットコムやポータルサイトの方がおすすめです。
- 女性の弁護士に無料相談したい
- 法テラス利用可の法律事務所が良い
- クレジットカードを使いたい
弁護士検索ポータルサイトを利用する
弁護士検索ポータルサイトは、特定分野ごとにその分野に注力している弁護士を横断的に検索できるサイトです。例えば、「弁護士ドットコム」、「ココナラ法律相談」等の総合的なポータルサイトや、特定案件別のサイトである「~弁護士ナビ」や「~相談広場」などがあります。
とくに弁護士ドットコムはご存じの方も多いかもしれません。特定案件別のポータルサイトと弁護士ドットコムとの違いは、弁護士が分野ごとに登録していること、弁護士の登録費用が比較的高額であることです。例えば、弁護士ドットコムで離婚を注力分野にしている弁護士の無料相談より、離婚弁護士ナビに登録している弁護士の無料相談の方が本気度が高いと考えられます。
他方で、特定案件別のポータルサイトは主要分野+αぐらいの分野についてしか存在しません。この点がデメリットと言えます。
弁護士ドットコムはおすすめか?
弁護士ドットコムは、幅広い案件分野を取り扱っている総合的な弁護士検索ポータルサイトです。あなたが主要分野以外の無料相談をしようと思ったときは、インターネット検索や専門ポータルサイトで無料相談を選ぶのが難しいかもしれません。
このようなときでも、弁護士ドットコムであればあなたが抱える悩みに注力している弁護士を見つけることができる場合があります。
他方で、弁護士ドットコムは比較的低額な料金で掲載できますし、とくに注力分野に審査がされているわけではありません。インターネット検索で専門サイトを用意している弁護士や専門ポータルサイトに登録弁護士に比べて、無料相談に投下している労力・費用が少ない可能性があります。
また、最近では弁護士ドットコムに登録する法律事務所が減っているようです。なぜなら、弁護士間において、弁護士ドットコムに登録しても、法律相談が少ないことや冷やかしのような問合せばかりであるとの認識が広まりつつあるからです。
したがって、紹介やホームページから多数の問合せがある人気の弁護士・法律事務所ほど、弁護士ドットコムの登録を回避する傾向にあるようです。弁護士ドットコムで無料相談を探すのは、あまりおすすめできません。
公的機関の無料相談について
法テラスや市役所等の無料相談は最後の砦だと言えます。もし、上記の方法により無料相談を選ぼうと思っても、無料相談ができなかったときは法テラスや市役所等の無料相談を利用することを検討してください。
法テラスや市役所等の無料相談は、弁護士にとっては公益活動の一環でありいわばボランティアです。ご相談内容に強い弁護士を選んだり、相性の合う弁護士を選ぶことは原則としてできないはずです。この点が大きなデメリットと言えます。
なお、法テラスや市役所等の無料相談でも断られたときは、あなたの悩みは弁護士が法律相談で対応できる内容ではない可能性が高いのでご注意ください。
正直に言いますと、法テラスや市役所等の無料相談はおすすめできません。弁護士に依頼するお金がない場合や、案件が低額すぎて弁護士費用倒れになるような場合にのみ利用するべきだと言えます。あなたの抱える法律問題が高額なお金に関わる問題であり、手間や時間をかけても適切に弁護士を選びたいときは、公的機関の無料相談は利用しないのが無難でしょう。
STEP③:Googleで「あなたの悩み+無料相談」で検索する
ここからは具体的な無料相談の選び方を解説していきます。無料相談でおすすめの弁護士を探す方法としては、まずはGoogle検索で「あなたの悩み 無料相談」というキーワードで検索することです。
広告も含めて無料相談の専門ページをチェックする
Googleで検索すれば、あなたが抱える悩みについて無料相談の専門ページがないかが分かります。考え方は分かれると思いますが、本サイトでは専門ページのある無料相談の方が本気度が高いためおすすめできる可能性が高いと考えています。
なお、一般的にGoogle検索をするときは、広告ページを無視する人も多いかと思います。しかし、無料相談を探すときは、広告ページもチェックすることをおすすめします。なぜなら、広告費を出してまで無料相談を獲得したいと考える弁護士・法律事務所であれば、無料相談への本気度が高いと考えられるからです。
情報収集と依頼目的による検索の違い
可能な限り詳細な悩みを表すキーワードにする
Google検索では、あなたの相談分野ではなく、具体的な悩みの詳細に関するキーワードで検索することをおすすめします。
例えば、「離婚」よりは、「財産分与」の方が詳細なキーワードとなります。また、不倫の慰謝料問題であれば、慰謝料を請求する側か慰謝料を請求された側かで別れます。そのため、「不倫慰謝料」よりは、「不倫 慰謝料請求したい」か「不倫 慰謝料請求された」の方が詳細なキーワードと言えます。
もっとも、詳細なキーワードがそもそも何か分からない方も多いと思います。そこで、主要分野に関する詳細なキーワードをまとめましたので参考にしてください。
相談分野 | 詳細を表すキーワード |
離婚 | 離婚したい、離婚したくない、離婚 慰謝料、財産分与、親権、養育費 |
不倫慰謝料 | 慰謝料 請求したい、慰謝料 請求された、慰謝料 減額 |
相続トラブル | 相続財産 調査、相続人 調査、遺産分割、遺留分減殺請求したい、遺留分減殺請求された、遺言書、相続放棄・限定承認 ※相続対策は税理士に相談するべきキーワードです。 |
債務整理 | 債務整理、自己破産、過払い金請求、個人再生 |
交通事故 | 交通事故 被害者、交通事故 むちうち、交通事故 後遺障害等級、交通事故 示談金、交通事故 慰謝料、交通死亡事故 |
企業法務 | 債権回収、顧問弁護士、契約書、企業法務 |
あまりに詳細な条件をキーワードに指定しない
たとえば、「離婚 無料相談 女性の弁護士」、「相続 無料相談 法テラス利用可」などでは検索しない方が良いです。なぜなら、Googole検索で表示される結果は、詳細な条件までは考慮されない可能性が高いため意味がないからです。
詳細な条件にこだわりがあるのであれば、専門ポータルサイトや弁護士ドットコムを利用する方が良いでしょう。
女性の弁護士、法テラス利用可、クレジットカード払い、電話相談可、24時間予約受付
Google検索の結果であなたの相談内容にぴったりのページが出てきたら、その中から無料相談を選びましょう。この時点で無料相談を選ぶことができたら、あなたはラッキーだということになります。
STEP④:こだわり条件があれば専門ポータルサイトを利用
あなたの悩みについて専門ポータルサイトがあるときは、ほとんどの場合はGoogle検索でも無料相談の専門ページが出てくるはずです。
しかし、Googoke検索でNGなこだわり条件例で記載した詳細条件にこだわりたいなら、専門ポータルサイトを利用することが考えられます。専門ポータルサイトの例としては以下のようなものがあります。
弁護士ナビシリーズ | 相談広場シリーズ |
(外部リンク)株式会社アシロ
(取扱分野) |
(外部リンク)株式会社Agoora
(取扱分野) |
※必ずしも本サイトがおすすめするものではありません。各ポータルサイトのご利用は自己責任でお願いいたします。
STEP⑤:弁護士ドットコムを利用
専門ポータルサイトは特定分野にしか存在せず、掲載されている弁護士数が限られます。こだわり条件があるけど、専門ポータルサイトでは合いそうな弁護士が見つからないときは、弁護士ドットコムを利用しましょう。
弁護士ドットコムは網羅的に注力している弁護士をカバーしていますし、Google検索でNGなこだわり条件例で記載した詳細条件まで検索するメリットがあります。
他方で、必ずしも当該分野に注力していない弁護士も表示されることがあります。弁護士ドットコムを使うときは、あなたの悩みを無料相談できるか確認した方が良いでしょう。
無料相談する弁護士のおすすめを適切に選ぶために
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おすすめの弁護士を簡単に教えて欲しいというニーズは分かりますが、案件分野やあなたの希望によっておすすめの弁護士は異なります。したがって、無料相談できる弁護士のおすすめをどのように探すべきか、その場合のポイントは何かを中心に解説しました。
あなたが抱える悩みが主要分野であれば数多くの無料相談先から、どうやってあなたに合う弁護士を選ぶかがポイントになります。他方で、あなたの悩みが特殊なものであれば、そもそも無料相談ができる場所を探すこと自体が困難です。
この記事では5つのステップに分けて無料相談できるおすすめの弁護士を探す方法を解説しています。弁護士を選ぶときの参考になりましたら幸いです。